ブラック・ロッジ(Black Lodge)とは、「物質性の主方」とも呼ばれる、非常に進化した存在でありながら、霊的進化の道に逆行し、物質的な力と分離の原理を維持しようとする勢力の集合体である。「闇の同胞団(Brotherhood of Darkness)」とも呼ばれる。彼らは白い同胞団(Brotherhood of Light)、すなわち霊的ヒエラルキーの進化の計画に敵対し、宇宙の秩序を歪めようとする存在である。
ブラック・ロッジのメンバーは、知的進化を遂げながらも霊的進化を拒絶し、個我の存続と自己の力を強化する道を選んだ者たちである。彼らは物質界やアストラル界に影響を及ぼし、人類の意識を低次に縛りつけることで、進化を妨げようとする。特に恐怖、欲望、権力への執着を通じて、人類の発展を阻害し、魂との結びつきを断とうとする。
ブラック・ロッジの影響は、個人だけでなく、社会や国家のレベルにも及び、戦争や分裂、抑圧を助長する。彼らは精神的な誤導を用いて、真理を歪めたり、霊的な教えを堕落させたりすることで、人類の意識を混乱させる。しかし、彼らの力は霊的な法則のもとで制約を受けており、ホワイト・ロッジが地球の進化の方向性を保持しているため、カプリコーンの時代には最終的には敗北する運命にあると言われている。