解放というナンセンス
もし現象と非現象の間の基本的融合が見失われれば、対象化と観念のぬかるみの中で行き詰まってしまうだろう。いったん、非現象は私たちであるすべてであり、現象は私たちが分離した対象物としてそう見えるものであることが理解されれば、どんな実体も私たちの本質に関係することはできないこともまた理解され、それゆえ解放を必要とする実体という観念がナンセンスなものと見なされることであろう。そして「解放」がもしあるとすれば、まさに束縛と解放という観念からの解放であることが分かるだろう。 「ニサルガ...