瞑想– category –
-
一神
質問の要点を抜粋する。 何故この人生をやっているのでしょうか。何故この自我とやらを出現させて、それから目覚めなければいけないコレをやっているのでしょうか。このことが少しでもわかったらまた前進出来そうと思ってる自分がいます。「私と神は同義語」であるなら、なぜこれをやっているのだろう。どうしても、理論上だけでもわかりたい自分がいます。 どの観点から答えようかと最初に思う。分離させる想念の、つまり人間が理解するための概念で、ジュワルクールのような説明を試みるべきか、それとも、「前... -
素晴らしき哉、神生
バッハのコラールであれ、黒人たちのゴスペル・ソングであれ、いわゆる「神を讃える歌」の背後には、「自分が救われたい」「自分が安全でありたい」「自分が神に好かれたい」などといった願望と恐怖が存在するだけであり、しごく無知である。それはアストラル的な歌であり、日本人のカラオケと同じくらい無価値である。世の賛美歌は、光に似せた影の創造であり、神への奉仕に似せたアストラル体への奉公であり、宗教的な衣をかぶった無知の悪事でさえある。 真の賛美歌は、魂が霊を認識するときの意識状態であり、... -
有害に生きるなかれ
例えば、この書いている方の人間、つまり普通の人が言う「私」は、世間一般が思うところにおいては、人生の一大事といった不幸をこのところ見せられている。しかし、私は喜びしか感じられないことに喜んでいる。この世のいかなる荒波も、私には美でしかない。 パーソナリティーの深い悲嘆と不幸の直中にあっても、魂の喜びを知り感じることができる。これは秘教のパラドクスであり、決まり文句である。しかしながら、それは事実である。学ぶ者はこれを目指さなければならない。 アリス・ベイリー「ホワイトマジッ... -
天国意識
この世界の背後の唯一なる本物に到達したと私が包み隠さず言うとき、ほとんどの人は信じない。なぜなら、そのような者には見えないからである。妻でさえ、どこまで本当かは疑問に思っている。聖人のイメージというものが人にはあり、素行や性格といった属性がそれにそぐわない場合、偽物として、嘲笑的な態度にしばしば出会うし、頭が少しおかしい人であるという推測を受ける。したがって、ある程度の学びを終えた者にしか、助けたくても、まだ話したり教えたりすることができない。 沖縄の友達が、鬱病で入院して... -
生とその主目的
人生を生きているとは、どういう意味か。今日があり明日がある。若さがあり老いがある。最後に死ぬ。それまでは骨を折って生きねばならない。普通の人間の人生とはこのようなものである。私がここで言いたいことは、それが時間意識という錯覚によるものだということである。時間という解釈は、知覚という肉体脳を通したときに見られる映像や、感じられる感覚知覚の移り変わりを元にした解釈でしかなく、肉体を含めた三重の諸体が内在の力に包まれ安らいだとき、時間という思想は地獄であることが知られ、この現在... -
負け戦について
人々は「教えてください」と言うが、実際は「知りたくない」ことに気づいていない。知ったら困ってしまうことを本能的に知っているだけである。また人々は「助けてください」と言うが、本当は「助かりたくない」ということ、助かったら終わりだということ、ゆえにいつも助けらる側に身を置いていたいのだということ、この自我の本性に気づこうとはしない。したがって、やたらと嘘くさく、芝居じみている。真に知るような者、助かるような者とは、これらの芝居や自作自演や自己劇化への自我の欲求よりも、苦痛が上...