瞑想– category –
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切迫感というグラマー
「マインドを超えてゆくこと」や「マインドの彼方」、これらを聖者方は強調して伝えますが、私には瞑想でどうすればよいのか、どう在ればよいのか、これについて何年も分からないままでいます。 それは分からなくてよい話である。多くの人が逆に考えている。事実は、超えた後、超えたことが理解されるのである。超える前、それについては何も分からないし、分からなくていい。超越を期待してはならない。 私は切実に真我を求めています。残りの人生は短く、切迫感をもって瞑想しています。「求めよ、さらば与えら... -
聖者の病気
聖者の病気についてどう思われますか。調べてみると、多くの聖者が最終的には癌などで亡くなっているようです。もしくは死因が隠されています。こういう現実を直視するとき、彼らが偽物だったのではないかという疑念がわきます。本物の聖者であれば、病気になることもないでしょうし、なったとしても治療できると思います。例えばキリストは何でも簡単に癒やしました。そこまでではないとしても、日本では松下松蔵なども簡単に人の病気を治しています。 睡眠中ですら世界は知覚されていない。肉体ではなく、コーザ... -
なぜ「私」に集中するのか
なぜ聖者たちは「私」に集中するよう説くのでしょうか。また、それが「明け渡し」と同じであると説くのでしょうか。 まず根本的な事実を述べる。それは、すべてはエネルギーであるというものである。そして、我々が転生してくるこの三界は、低位の質料で構成されている。この質料は活動するエネルギーであるが、純粋なエネルギーではない。上に従っているものではなく、下に従っているエネルギーである。霊ではなく物質に従うエネルギーである。後者のエネルギーは、原初の純粋さから分離して、別のものに条件づけ... -
メルヘン
年末は自殺者が増えると聞いていましたが、今年はその一人に自分がなりそうです。年を越すこと、明けることが異様に恐ろしく感じられ、可能なら死にたい、死によって不安や苦しみから逃れたいと考えます。長年貢献してきた会社からの裏切り、つまりは左遷、大都市の大手を相手に辣腕を揮ってきたつもりの私が、いまや田舎のスーパー担当、これによる収入の激減、経済的な問題と日々のイライラがつのって仲睦まじい夫婦がいがみ合うようになって熟年離婚、取り残された田舎での全き孤独と持病の悪化。築いてきたも... -
アストラリズム
第二イニシエーションと第三イニシエーションの間に、弟子はアストラリズムと情緒主義に対して絶えず無反応であることを実証しなければならない。 アリス・ベイリー「秘教治療 下」 p.43 仕事をしながら、あるいは家庭を持ちながら、つまり人との関わりのある生活をしながら、情緒的に無反応でいることは可能なのでしょうか。もし私が無反応な人間になるならば、周囲は混乱するに違いありません。家内は私より年上なので、私より先に死ぬかもしれません。そのとき私が無反応であれば、子どもたちはひどい父親だと... -
舞台ゆえ
霊を転生へともたらすものは何らかの種類の形態への欲望である。無欲になったとき、三界はもはやヨギを引き止めることはできない。私たちは、欲望の炉の中で、物と経験と形態生命への切望の炉の中で、自分自身の鎖を鍛造しているのである。 満足感が培われ、満足したとき、徐々にこの鎖は落ち、新たに鎖が作られることもなくなる。私たちが、イリュージョンの世界から自分たちを解放しゆくにつれ、ヴィジョンは明瞭になり、存在の法則が明らかになり……生命がなぜどうして存在するのかが分かるようになる。物質界の...