2023年7月– date –
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二つの波動
簡単に言うと、正しい波動と間違った波動の二つしかない。前者を知覚できず後者に生きているのが人間である。瞑想は、前者の波動や波長を人間に教えるものである。間違った波動を除去しようとしたり、抑えようとすることではなく、正しい波動と一体になることで、間違った波動に関わらせない神性を教えるものである。これが高位の波動を維持した状態である。この状態を安定させることが、日常を含めた瞑想の目標である。 以上は簡潔な規定であり、闇雲に瞑想を模索する人の指標になる。われわれは、言葉や概念に生... -
夢幻
もう少し。これを、もう駄目だと解釈する者は多い。惜しいところで、諦めて去ってゆく。しかし、真の弟子に共通の特徴は、去りたくても去れないことである。真我から逃げ、霊的な落伍者という自ら押した烙印を癒やすべく、世俗の興奮や熱狂に逃れんとしても、以前のように楽しめる要素はどこにもなく、かつて親しかった者らの言動に共感することもならず、世に帰る家なしと自覚する。体験を通してこれを教えられる。周囲の環境や人、出来事が、魂の演出だということにわれわれは気づくだろうか。特定の学びのため... -
1か0か
何がわれわれの進歩なのだろうか。間違った自分で何万回生きても、ゼロにいくつ掛けてもゼロのようなものである。ゼロに関与することは錯覚である。ところが、ゼロに一を足す努力をしたり、二や三になるような生き方を小さい頃からわれわれは世の中で強いられている。真実の世界では、一に何を足しても一である。足すことのできる我で生きても、それが死ねばすべて足したものは失われる。足し算で生きた生涯をいくつ数えても、毎回、現象世界で足したものは失われているのだから、ゼロのままである。これに気づく... -
「見る」の意味
この惑星周期における人間に限った進化の目的は視覚である。それは、魂と接触したときに魂からパーソナリティーへの大きな贈り物である霊的な知覚で頂点に達する。これは、引きつける愛の感覚を伝え、ものごとの性質を示し、意味の世界を明らかにし、光と知識と究極的なイルミネーションという偉大な贈り物を与えてくれる。神秘家と熱誠家と誓いを立てた弟子の目標はこのようなものである。 アリス・ベイリー「光線とイニシエーション上」 p.374 「見る」という意味が分からない、もしくは「見ているのだが見えな... -
無所有
今日は瞑想できない、深い意識に入れないと個人は言う。大なり小なりの周期の法則は、外的人間に適用されるものであり、したがって乗り越えられる。問題があるとするならば、その日その日の瞑想の具合に左右される個人との同一化である。個人は、ただ記憶に生きている。あのときの意識に入れないと言うが、記憶が理想になり、現実が不平の対象になるならば、その理想が邪魔して現実は見えなくなる。こういうときは、まず瞑想できなくていいことを思い出す必要がある。良い瞑想を求めるのは自我であり、われわれは...
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