2023年10月– date –
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神に選り好みなし
内観。それは内感を発達させ、ついには観照が支配し、内なる神が自分になる。偽我は錯覚を乗り越え真我になる。私と会って話をしたい、瞑想の指導をしてもらいたいと仰る。長く人間に生きすぎて、長く偽りに支配されすぎて、教えられる者、教えを乞う者、霊的な利益を獲得せんと欲する者へと堕し、その弱さや弱気ゆえに、至高の己を忘れている。見える肉体や、意識という画面を通して見る映像世界や、特定の人間としての自分という想念に耽溺するあまり、神ではなく、誤解した神が自分になっている。私に会いたい... -
吸う息、吐く息
一つの生命がある。これはエネルギーである。これは偏在にして実在である。これは不可分であり、どのような形態の背後にも存在し、生命なくしていかなる表現体も存在しえない。個人という錯覚つまり想念ではなく、普遍的な生命の流れに融合することが人間の瞑想である。通常の人間は、与えられた命、与えられたエネルギーを、彼や彼女といった条件づけられた表現体を通して誤用し続けている。流入するのは普遍エネルギーだが、流出するのは個人に色づけられた分離のフォースである。個人が純粋ならば、流出するフ... -
ギフト
義務 霊的に生きる前に、肉体をこの世で維持する必要がある。瞑想に集中したくても、我々はしばしば貧乏である。また病気である。肉体の痛みを堪えつつ、精神の疲弊に持ち堪えつつ、過労に身を投じ、蓄えなどないも同然で、自身や周囲を懸命に養っている。多くのエネルギー、多くの時間を費やし、生の活動や焦点が、肉体と精神の安定を守るための戦いと化しており、それを強いられている。いつの時代も民は苦しんでいるが、我々は民であり、搾取される側であり、世界は不公平かつ理不尽であり、不幸のあまり、生は... -
愛の一団
自分に厳しい人も、瞑想すれば、穏やかさに到達し、自分に優しくなるだろう。自分に甘い人も、瞑想すれば、内なるリズムに到達し、彼の規律が至福であることを委ね知るだろう。弱い人も、瞑想すれば、強い自分に出会えるだろう。そして、強さが愛と知恵の別名であり、必然的に無恐怖であることを知るだろう。自分に失望している人も、瞑想すれば、落胆させる情緒から自由になり、静寂の先に平和の主を知るだろう。神や師の恩寵を求める人も、瞑想すれば、正しい音調がすなわち恩寵であったことを知り、波長の一致... -
大きな時計
決して壊れない巨大な時計がある。 人知を超えた、美と精巧さに輝くひとつの時計がある。無数の部品で構成されているが、どの部品も、ひとりでに勝手な動きをすることはない。すべての部品は、時計をつくった者の意図する通りに動き、正確に秒を刻む。すべての部品は、時計が動くための部分である。 世界や運命も同じである。 世界は、その創造者の意図する通り、法則通り、正確に動いている。不正確であったことは一度もない。したがって、一人だけ勝手な動きをすることはできない。自由意志があると感じてみたり... -
魂の死
例えば、しばらく瞑想すると、純粋な自我意識から退いて、背後の意識に焦点を合わせることができるようになるかもしれない。つまり、個人の苦悩や感覚を知覚することのないひじょうに自由な心地よい意識状態である。私は、いわば苦痛さえなくなればよかったため、そのレベルの意識で満足していた時期がある。しかし、肉体が重傷を負うとき、あるいは大病を患うとき、その意識に入れなくなり、ほとんど自我の意識に戻され、いつもの意識状態であれば治療もしくは超越できる肉体的な痛みや精神的な苦痛でさえ、背後...