2023年– date –
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ギフト
義務 霊的に生きる前に、肉体をこの世で維持する必要がある。瞑想に集中したくても、我々はしばしば貧乏である。また病気である。肉体の痛みを堪えつつ、精神の疲弊に持ち堪えつつ、過労に身を投じ、蓄えなどないも同然で、自身や周囲を懸命に養っている。多くのエネルギー、多くの時間を費やし、生の活動や焦点が、肉体と精神の安定を守るための戦いと化しており、それを強いられている。いつの時代も民は苦しんでいるが、我々は民であり、搾取される側であり、世界は不公平かつ理不尽であり、不幸のあまり、生は... -
愛の一団
自分に厳しい人も、瞑想すれば、穏やかさに到達し、自分に優しくなるだろう。自分に甘い人も、瞑想すれば、内なるリズムに到達し、彼の規律が至福であることを委ね知るだろう。弱い人も、瞑想すれば、強い自分に出会えるだろう。そして、強さが愛と知恵の別名であり、必然的に無恐怖であることを知るだろう。自分に失望している人も、瞑想すれば、落胆させる情緒から自由になり、静寂の先に平和の主を知るだろう。神や師の恩寵を求める人も、瞑想すれば、正しい音調がすなわち恩寵であったことを知り、波長の一致... -
大きな時計
決して壊れない巨大な時計がある。 人知を超えた、美と精巧さに輝くひとつの時計がある。無数の部品で構成されているが、どの部品も、ひとりでに勝手な動きをすることはない。すべての部品は、時計をつくった者の意図する通りに動き、正確に秒を刻む。すべての部品は、時計が動くための部分である。 世界や運命も同じである。 世界は、その創造者の意図する通り、法則通り、正確に動いている。不正確であったことは一度もない。したがって、一人だけ勝手な動きをすることはできない。自由意志があると感じてみたり... -
魂の死
例えば、しばらく瞑想すると、純粋な自我意識から退いて、背後の意識に焦点を合わせることができるようになるかもしれない。つまり、個人の苦悩や感覚を知覚することのないひじょうに自由な心地よい意識状態である。私は、いわば苦痛さえなくなればよかったため、そのレベルの意識で満足していた時期がある。しかし、肉体が重傷を負うとき、あるいは大病を患うとき、その意識に入れなくなり、ほとんど自我の意識に戻され、いつもの意識状態であれば治療もしくは超越できる肉体的な痛みや精神的な苦痛でさえ、背後... -
光の糸
我々は、一秒でも不幸であってはならない。なぜなら、自我に焦点を合わせぬかぎり、一秒も不幸にはならないように設計されているからである。これは、自我で生きてはならず、真我で生きねばならないことを示している。分離した肉体意識に生きるのではなく、ひとつの意識、ひとつの命に生きるよう、人生経験つまり葛藤と苦悩を通して教えられている。偽の人生と、真の人生の二つがある。感情や欲求、そして想念と同一化して生きるのが偽の人生である。言い換えると、アストラル体と低位メンタル体に生き、それらの... -
感情物語
怒った人 馬鹿にしていた部下に、馬鹿にされました。 この屈辱的な様子は衆目にさらされた。彼の無能ぶりは日頃から耐えがたかった。上司として幾度となく忸怩たる思いに胸を塞がれてきた。彼はいじられるキャラであり、みなの毒舌な冗談のはけ口であり、同時に、迷惑をかける者、場の雰囲気や局面の機微を察しない者、仕事を覚えない者、努力も反省もしない者、失敗を糧にできない者、間違いを繰り返す者、考えないため仕事を台無しにする者……そのような存在だった。 その彼に馬鹿にされました。 彼に仕事の指示...