瞑想中の妄念や激情

眉間の疼きに留意する瞑想のみでは妄想が激しく、瞑想にならないまま終わることが多かったので、呼吸に気づく瞑想は導入として続けております。うまくいけば、心が静かになり、その後の眉間への瞑想もスムーズに行えます。自我の葛藤ですが、瞑想に入るなり、雑念妄念が激しく生じ、これらを無視し続けていると、今度は過去において腹立たしかったことや、腹立たしい人物の記憶が生じ、それに対し反応することが多いです。また自分の過去の行動で後悔していることがよみがえり、これらに引きずられるパターンが多いです。もちろん仕事に関する心配事や金銭面での心配事も生じますが、これらについては、そんなに心にまとわりつくことはありません。現在では、これらの妄念を無視し、例えば呼吸や眉間などに注意を移して集中あるいは気づきを継続しようと試みておりますが、あまりうまくいかない状況です。

眉間の疼きに留意するのではなく、アジュナ・センターに意識を置くことが重要である。ここは、各々の意識状態や内的メカニズムの発達の違いから、単純に文章化することはできない。したがって間違っている箇所に焦点を当てる。

「あまりうまくいかない」とあるように、うまくいくことを願っている。これが葛藤の原因であり、気づかれなければならない対象である。このアストラル・フォースの犠牲にあなたはなっており、それをどうにかしようという自我のアストラル・フォース同士で対抗することで、対象が強められている。この場合、意識はアストラル界で永遠に葛藤を余儀なくされる。

一切、どうにかしようという自我の願望、力みと関わってはならない。したがって、常にどのエネルギーを使用しているのか、あるいは従わせられているのか、識別する能力が必要である。瞑想で事を為すのは魂であり、自我ではない。この意味で、あなたの表現で言えば「眉間の疼き」である魂のエネルギーをアジュナ・センターから活用でき、やがてただその中に入っていくことができるようになる。これは、自我においては何もしていない瞑想であり、自身を魂に従わせる基本的な瞑想である。あなたはいま、自我で瞑想をしており、自身の動きに抗うことでフォース同士の衝突を喚起しており、呼吸法が静かにさせていると言うより、他に意識を向けることで問題が緩和されているだけであり、ほとんど対処療法である。呼吸法を習得するのはもっと先であり、今知られるべきことは、根本的な事実、あなたではなくあなたの魂があなたを助けるということである。

過去における腹立たしい記憶、あるいは許しがたい人物、こういったものが瞑想中に浮かんでくるのは何も問題ではない。これらをどうにかしようとする抵抗だけが問題である。考えれば考えるほど、注目を向けることで対象は強くなるだろう。魂のエネルギーだけが解決すること、低位のフォースを征服しうるのは高位のエネルギーだけであることを常に思い出してほしい。どのような激情も迷妄も、それは単なるフォースである。

あなたは魂のエネルギーの通路になりつつあり、眉間のアジュナ・センターから、また魂のエネルギーの側から、それらのフォースを逆に屈服させることができる。それは、見た瞬間に消え去るほどの威力である。アストラル界のフォースは、魂のエネルギーでこのように簡単に消散できることを発見しなければならない。それは、あなたがするのではなく、魂がするのである。あなたは自我の名のもとに完全に無能であり、この世のどの自我とも等しく瞑想に無能である。あなたの自我内で抗争するのをやめて、眉間から魂に意識を置き換え、その位置(あるいは地位)からものごとを単に眺めるべきである。われ光なりの境地に入るだろう。燦然と輝く魂の光によって、あなたに対立してきたように感じてきたどのようなものも、調和の喜びの対象になるだろう。これを為したエネルギーに入っていくならば、それが愛であることに気づくだろう。そして、すべてが愛であることが知られる。

あなたは愛の波動に包まれる必要がある。それは以前書いた体験者が表現した通り、「解放」させるエネルギーである。それはあなたの一切の重荷、あなたは気づかないかもしれないがあなたを非常に固くさせているものを、瞬時にときほぐす。愛の意識において、マインドは初めて自由を知覚するだろう。これはまだマインドの活動があり、相対的に低い段階の意識だが、人間の自我意識からすれば何よりも素晴らしいものである。愛にとどまることで、また愛をすべてのすべてへ解放することで、拡大された意識を体験することができ、天の高みへ飛翔する。それは人間の喜びや愛情とは関係のない、より深く静かなものである。没入させられる深い静寂のなか、あなたつまり愛は、すべてに行き渡るだろう。

現在、あなたの解放を阻んでいるものは、あなたの内部でどうにかしようとする自身の騒動自体である。それは意識があなたという内に向けられていることを示しており、その逆が即時の解放、正しい解決法であることを知らねばならない。繰り返すが、それは魂がすることである。あなたという感覚は、実際は魂であるあなた(意識)が、今は感情などのアストラル・フォースと同一化していることで生じている偽の自己感覚である。魂に入って行っていただきたい。今は自我→魂だが、魂→自我へと意識を逆転できるようになることが目標であり、それを教えるのは瞑想での魂への接近によってのみである。ほかはすべて概念や観念にとどまり、自我の内乱に油を注ぐだけとなる。あなたは魂であり、これを教えるために眉間は疼いており、彼の中へ融合していくことが成功の鍵である。これに関してどのような質問も遠慮なくしていただきたい。あなたはトンネルの出口付近におり、はやく光へ帰らねばならない。

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