2023年– date –
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船路
すべてはエネルギーであり、またフォースである。意識的であれ無意識的であれ、我々が接触しているフォース、我々を取り巻き我々を動かしているフォース、これらの中で人間は霊的なフォースをやがて見出す。魂のフォースである。普通の人間が最初に驚くのは、彼という形態ないしは個体に注ぎ込む魂のフォースであり、彼はこの独特なエネルギーが、それまで知っていたどのフォースよりも良いものであり、自身が従属し融合すべきものであることを理解するようになる。こうして、"彼は取り除かれる"。彼はそれまで三... -
フォース
見ていること、気づいていること、離れて捉えていること、これが同一化を防ぐことであり、統御である。最初は意識的であっても、やがて自動的になるだろう。瞑想後、すぐに自我に戻るという場合、この気付きが途絶えている。目を開けて見える世界の住人という想念に屈している。そのため、自分が行為しているという危険な感覚を余儀なくされる。行為ではなく観照である。諸体のフォースに条件付けられるのではなく、フォースをエネルギーによって統御することである。このエネルギーが生命であり真我である。個人... -
土台
土台のない家は壊れるだろう。自我は、そのような家である。すぐ飛ばされるし、脆く崩壊する運命にある。そこで自我は、特定の信念とか、誰かとの絆とか、お金や権力とか、この世の何かで土台を構築しようとする。それが人生だと思われている。弱さから強さへ、不安から安心へ、不幸から幸福へ、自身の運命を切り開くことが人生だと言われている。つまり恐怖から逃れることが人生になっている。誰も恐怖自体を扱わない。恐怖をかき消す一時的な何かを求めるだけである。そこで、自分の土台とは何だろうか。この問... -
無題
忙しくて中々書けないこと、ご了承いただきたい。外的生活が多忙の周期に入ったとして、それは内的太陽においては何の関係もない。誠に、自身が行為者であるという錯覚は人を地獄に追い落とす。壮大な目標ないしは目的に向かうとき、多くの仲間たちが頓挫する。当初のエネルギーを失う。様々な思いや感情に負けて、都度、自作自演に入り、自らしておのれを無力化する。想念や情緒が強いのである。それらを無視できるくらい、魂が勝っていなくてはならない。どんなときも喜び、愛、平和で生き生きとした静けさに没... -
結婚願望
三十をいくらか過ぎた女性が二人、結婚相手がおらず、誰か紹介してほしいと仰る。気持ちは分かるが、なぜ結婚しなければならないのだろうか。つまり、何が怖いのか。何が不安なのか。何が満たされておらず、何によって満たすことでそれが解消されると思っているのか。何と比較し、誰と比べて、自身が惨めだと感じているのか。また、特定の相手が見つかったとして、その相手が空虚を埋めてくれたとして、その相手に今度はすがりつき、その相手が自身のために存在するよう、束縛や執着が始まり、裏切りを恐れるよう... -
アウトサイダー
ある男が、霊的な教師に厳しく言われて、怯えていた。大きなカルマを背負い、真理に程遠く、資格に近づいてすらいないと叱られたのである。「怖いです」と男ははっきり言った。大の男が、目の前で震えていた。 私が瞑想したところ、真理は、我々を怖がらせない。それはありえない。賞罰の概念は人間にのみ存在している。カルマは、外的な個人、外的な世界における秩序の法則であり、単に見た目上の原因と結果を駆け巡るものである。それは家の外の話であり、真理は家自体である。人間の世界が原始時代であれ原子力...